社会に嫌気がさしたので…

三十路の社会不適合者、フィリピンを歩く

その零 物価が安いと聞いたので

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時は2015年―。

私は、とある途上国に着目していた。

 

その国の国民と言えば

・借りた金は帰さない

・約束は守らない

・すぐに嘘をつく

・貯金はせずその日暮らし

日本であればとんだクズ野郎である。

が、その国ではそれが「普通」なのだ。

 

国の名はフィリピン。

 

国民の平均月収がなんと日本人の10分の1。

(ただし物価は3分の1)

 

最初はいたって単純な理由。

 

「物価が安ければ豪遊してもダメージは無いだろう」

 

ただそれだけ。

 

では、この国の何に惹かれ、どんな珍道中を繰り広げたのか。

このブログはそれについて詳しく綴っていく。

その六 自尊心を高めたかったので

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ダイアモンドホテル到着。

 

 

ジミー

「シャッチョー、TAKE CARE!」

 

ジミーはニヤニヤしながら私とマリアを車から降ろし飲酒運転で去っていった。

 

 

これからマリアを突貫工事すべくワクワクしながらロビーに入り、一旦落ち着くため1Fのカフェでコーヒーを頼む。

 

未だにマリアはぎこちないままではあるが、先ほどより笑顔が増えた。

 

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つたないカタコトの英語で一生懸命コミュニケーションをとった。

 

 

父親が中国人で母親がフィリピン人。

父親はマリアが生まれたことを知りランナウェイ(逃走)したらしい(笑)

フィリピンあるある。

 

そして母親は病気のため家にいるが稼ぎ口はマリア一人。

 

 

※フィリピンでは基本的に人間性がクズなので、親(特に父親)は子供が成人したら働かない。子供が面倒みるのが当たり前である。それが風俗だとしても、親は平気で浪費に励む。とても素晴らしい国である

 

 

また、私はマリアの靴を見て驚いた。

 

 

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超がつくほどボロボロ。

このことについて話題は振らなかったが、靴の具合で生活の苦しさが見て取れた。

 

 

 

会計を済ませるとマリアは一種の覚悟のような表情に変わった。

これから見ず知らずの外国人に自身の秘部を突貫工事されるのだから当たり前といえば当たり前だ。

 

 

覚悟の表情のマリアはエレベーターの方に向かうが、私がそれを遮る。

 

 

「部屋にはまだ行かないぞ。トゥギャザーアウトサイド!(一緒に外に行こう!)」

 

マリア

「????」

 

 

マリアは不思議そうにこちらを見つめるが、構わず手を引きホテルの外へと向かう私。

 

 

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「マリアの靴は古いだろう?新しいのを選びなさい。」

 

マリア

「Really?」

 

「YES」

 

マリア

「Really?」

 

「YES」

 

マリア

「ヒャッホーーー!」

 

 

今までのぎこちなさが嘘のようにはしゃぎだした。

と同時に今まで隣を歩く際、一定の距離感があったのだが、いきなり私の腕につかまり、まるでカップルのようなベッタリ具合になった。

 

 

 

そう。

私の求めていたものはこれである。

 

 

弊社としても気持ちのある突貫工事をしたいので、施工先もなるべく業務的であってほしくないのだ。

 

例えば気持ちの無い女と合体する場合、尺八や接吻が無く合体のみだったりするのが代表的である。

仮にそれ(尺八や接吻)があったとしても、舌の絡め具合などで相手に気持ちが有るか無いかの判断は付くものだ。

 

 

同じ糞でも、まずい飯食って出す糞よりも、うまい飯を食って出す糞の方が良い様に、突貫工事もそう在りたい。

 

 

 

と、いう訳でまずはマリアがこちらを気に入るための布石を打たなければならない。

 

マリアは満面の笑みでナイキのIMITATION(偽物)を選んだ。

700ペソ(1500円くらい)

 

どうだろうか。この安さ(笑)

新宿でキャバ嬢に同じことをすれば、0が2つくらい変わってくる。

しかもその上、合体できない可能性の方が高い。

 

 

なんと素晴らしい国よ。フィリピン。

 

 

 大喜びのマリアとダイアモンドホテルに戻る際中、子連れの物乞いがいたので50ペソを渡す。

 

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※赤ん坊を連れた物乞いは一見同情を誘うが 釣られないように。赤ん坊レンタル業者がいて1日いくらという形で物乞いに貸し出しています(笑)

 

 

勿論、私はクズなので自身の自尊心を高める目的と、あとはマリアにイケメンぶり(顔じゃなくて心ですw)を見せつけるために50ペソを渡した。

 

 

マリア

「YOU VERY KIND!!!」

 

 

マリアの組んでいた腕がさらに力を増した。

 

 

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マリアにイケメンぶり(何度も言いますが顔じゃなくて心ですw)を見せつける事に成功したクズは心のほぐれた穴を連れてホテルへと戻っていった。

 

その五 愚息がYESと言ったので

ママにレーザーポインターで指され、当クズへと近寄ってくる女。

徐々に顔や姿形がはっきりと見えてくる。

 

 

女は恥ずかしそうに「ちょこん」と私の左隣に浅く腰かけた。

 

軽い会釈をしてモジモジと恥ずかしそうにしている。

 

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名前はマリア。

 

ママ

「この子は働いて今日が4日目だ。NEW!NEW GIRL!」

 

なるほど!それでこんなに仕草がぎこちないのか。

ステージでは可愛いっぽいなと思っていたが、横に座ってとんでもなく可愛い事に気付いた私は更に胸が躍る。

 

「ユー!ドリンク!(お前も飲め)」

 

サンキュー。。。

 

ボソッと小さい声でお礼を言ったマリアは、ママにウーロン茶をオーダーした。

 

お茶かよ!と突っ込みたくなったが可愛いし不慣れだろうという事も頭に入れ、私は何も言わず、ソフトドリンクでタガイ(乾杯)した。

 

 

やはり接客も不慣れなようで、私、ジミー、ママ、マリアと4人で席に座っていたのだが、マリアはママとタガログ語で話すばかりで、あまりクズ二人には話しかけようとしない。

 

これはドリンクだけパターンかなぁ。。。

 

※フィリピンのゴーゴーバーには日本の風俗と違い、相手にも拒否権がある。嫌な客だったら拒否できるし、そもそもバーファインNGの女もいる。

 

 

 

ジミーを通じて、マリアが処女なのか、またバーファインは出来ない女なのかをママに尋ねる。

 

ママの答えは「ノープロブレム!」(笑)

 

 

どうやらバーファイン出来るようだ(笑)

更に心の躍った当クズはママにドリンクをもう一杯サービスし、目で合図を送る。

 

 

(俺は今日、バーファインがしたいんだ!)

 

ママ

(OK!トゥデイ!ソクソク!)

 

 

ドリンクを提供されたママは、テンションを上げタガイで盛り上げる。

 

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ママと、応援(たかり)に駆けつけてきた雑魚キャラ達。

 

 

ママと愉快な雑魚キャラ達のバックアップもあり、宴は大いに盛り上がった。

 

 

私はCR(トイレ)に行き、小便をしながら愚息に問いかける。

 

「今日の女はマリアで良いのか?」

 

愚息

「ノープロブレム!アップトゥーユー!」

 

期待に玉袋を膨らませた愚息の答えを確認した私は、バーファインを決意した。

今日、私はマリアと併合する!!日比併合。

 

私自身クズなので、別にフィリピン人に対して下に見たり差別意識は無い。

支配でなく併合だ。K国も植民地支配ではなく併合だったのだからそれと同じ事である。

 

 

 

ママ

「バーファインするのか?するよな?」

 

私・愚息

オフコース!」

 

 

 

 

店から紹介料キャッシュバックを貰いニヤニヤが止まらないクズの飲酒運転で、これからの併合への期待に胸を膨らませたクズと、期待に玉袋を膨らませた愚息、併合先のマリアはダイアモンドホテルへ向かった。

 

 

 

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その四 目と目が合ったので

生意気なジミーが従順になったところで快感を得た私は早速彼にホテルを手配するよう命令する。

 

ジミー

「OK!ノープロブレム!シャッチョーに見合ったホテルを紹介する!」

 

 

サンミゲルの瓶ビールを片手に堂々と飲酒運転をするジミーと後部座席に偉そうに座る私はマニラの中心地に向かう。

 

 

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ダイヤモンドホテル。

マニラの5つ星有名高級ホテルである。

 

 

先程、ジミーに金持ちアピールした私は今更引き下がれずここに一泊することにした。

 

 

ジミー

「1泊で良いの??」

 

「色んなところを楽しみたいからね(一泊25000円は高けーよ)」

 

 

 

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しかしながら5つ星ということもあり、非常に豪華である。

 

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外のプールも綺麗で広く、女を連れ込めば、それはそれはエンジョイできるであろう。

 

 

値段は高かったが、すでに支払いをしているのだから楽しむしかない。

ジミーに女を探しに行きたい旨を伝え、クズは夜の繁華街へ旅立った。

 

 

 

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おんな。

 

とても分かりやすいネーミング、単刀直入で素晴らしい(笑)

 

 

 

クズの運転で繁華街を通り抜けたクズエドサコンプレックスというゴーゴーバーエリアに到着した。

 

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ゴーゴーバーとは

客は舞台の上で踊っている女を見ながら、飲食を楽しむ。

基本的には飲食代を払うだけで楽しむことができるが、女を席につかせて会話をする時は女のドリンク代を支払うのが一般的である。

気に入った女がいれば、別料金を支払うことで店外に連れ出すこともできる=バーファインBarFineと呼ばれる

おおよそマニラの相場は

ドリンク100~150ペソ(300円前後)

バーファイン3500ペソ(7000円前後)

※2015年の時なので現在は結構値上がりしている

 

 

簡単に言えばお持ち帰りできるキャバクラのようなもの。

 

因みに私は日本の風俗はあまり好みではない。

来店して早々、股を開かれてもイマイチ興奮を覚えない。

 

ゲームで言えば改造コードを使い、スタート地点からラスボスに行き着いたような感覚。それなりに苦労をしたうえで、果たしたい。

 

だが日本のキャバクラでそれを行うとMP(金)の消費量がなかなか凄いことになるため、私はこの地に降り立ったのだ(ドヤ)。

 

まあ金でお持ち帰りできるシステムなので、改造コードと似たようなインチキさはあるが、前置き(酒飲んで、おしゃべりして)は必要である。

 

タガイ(乾杯)をした時から前戯は始まっている。

 

 

と、意味不明な事を考えているとダンスショーの時間が始まり目の前に女達が並んだ。

 

 

ジミーと私はサンミゲルを片手にステージを眺める。

 

ジミー

「シャッチョー、選べ!」

 

 

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モデルのような体系だが馬のような顔をした女。

樽みたいな体系をしているが痩せればカワイイ様な女。

平均的にスペックバランスが良い女。

 

色んな女が居たのだが、私が着目したのは奥でやる気のなさそうに立っている中華系の女だ。

 

背が低く、顔も可愛らしい。

 

しかも、先程から何回もチラチラと目が合っているので私に気がある(とクズは解釈している)。

 

 

 

「オイ!ハポン!レッツソクソク!(ねえ!日本人!セックスしようぜ!)」

 

前列の女2人組がしきりに声かけてくるのだが、どこからどう見ても森三中なので、早くどいて欲しい。

 

(このブ〇ども、お前らのせいで奥の女が見えないじゃないか怒)

 

 

森三中

「ハポーーーーン!」

 

 

(よし、この森三中がどいてあと一回、目が合ったら隣に呼ぼう)

 

 

そんな事を考えていると

 

ガチャン

ドタドタ

 

 

「ドクトハウリタチノモノニダ」

 

 

 

突如、大型ハイエースで乗り付け、コリアン4人組が来店した。

 

「アレとコレとコレニダ!」

 

と、まるで八百屋の大根を選ぶかの如く女を指差し、5分もしないうちに酒も飲まずバーファインして退店した。

 

 

 

なんと情緒の無い事か。

完全に風俗である。風俗だが。

 

 

また別のコリアンが来襲し、狙っていた中華系の女がバーファインされるかと焦った私は急いでジミーにお願いする。

 

 

ジミー

「OKAY!」

 

待ってましたと言わんばかりに笑顔のジミーは奥にいたママを呼び

それを聞いたママはレーザーポインタでその女を指し、手招きする。

 

 

女は少し照れくさそうな表情をしながらステージを降り、クズへと向かってきた。

その参 マニラのクズが横柄だったので

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私がフィリピンに来て初めて声をかけてきた現地人。

 

ジミー。

 

個人タクシー(おそらく届け出無しw)兼、外国人へ女を斡旋することを生業としているクズである。

 

今日の泊まるところを探していた私は女よりもいい宿を紹介しろとジミーに言う。

 

 

ジミー

「え?ホテルに泊まってないのか?荷物は?」

 

「荷物はこのショルダーバッグだけだ。ホテルは今から探す」

 

ジミー

「あー。。そういう感じね。だったらそこの宿に泊まれば?一泊200ペソだぞ!」

 

 

 

ジミーは小汚いアパート?のような所を指さし、さらに私への態度が横柄になった。

 

 

なるほど(笑)

 

ホテルを取っていない、荷物はショルダーバッグのこれだけ。

恐らく金のないバックパッカー的な日本人だと判断されたようだ。

 

 

 

私は基本見栄っ張りなのと、こういう態度の男をヘコヘコさせることを快感とするクズなので、多少心に火が付いた。

 

 

「とりあえず腹が減っているから酒と飯があるところを紹介してくれ」

 

ジミー

「いいよ!安いところを知っている!安いからお前は安心しろ!」

 

 

相変わらず横柄ではあるが心強い(笑)

 

 

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連れてこられたのは俗にいうトロトロ(カンデリアともいう)という食堂。

 

一品一品が鍋の中に並べられ、それをバイキングのようにチョイスするという形式。

現地民のリーズナブル食堂的存在。

値段で言うと我々が松屋吉野家で食べる感覚。

 

 

おかず 25ペソ(50円程度)

ビール 50ペソ(100円程度)

 

確かに安い。安すぎる。

 

 

 

私とジミーはひとまず5品程度とフィリピンナンバーワンのビール「サンミゲルライト」を注文し、席に着く。

 

 

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ジミー

「困ったことがあったら、俺に言え。」

 

相変わらず上から目線のジミーに私もカタコトの英語で応戦する。

 

「お前も困った事があったら俺に言え!」

 

ジミー

「Hahahahaha!OKAY!」

 

 

 

つたない英語と金も無い日本人が何を言っている?と言わんばかりである。

酒も進み、いい具合に酔ってきた私はそろそろ反撃をしようかと心がうずいてきた。

 

 

 

「ジミー、そこのナイトマーケットを見に行きたい。」

 

 

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ジミーと私は再び露店のある場所にたどり着いた。

通称ナイトマーケット。

 

 

コンビニもびっくりの24時間営業。

 

 

 

とりあえず安いシャツやパンツ(下着)を購入。

 

ふと目をやると本物か偽物か、はたまた盗難品か不明だがスマートフォンが並んでいるエリアを見つけた。

 

 

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「セルフォン(スマホの事)を一台買うとしよう」

 

ジミー

「お?お前、大丈夫か?金あるのか?」

 

「ノープロブレム!」

 

ジミー

「あのチェリーモバイル(激安携帯)は安いぞ!1800ペソだぞ!」

 

「そんなに安いのでいいのか?ギャラクシーとかの方がお前もいいだろ?」

 

ジミー

「?????」

 

「お前のセルフォンを買ってやると言っているんだ。好きなのを選べ。」

 

 

 

 

 

 

ジミー

「シャッチョー!!!」

 

 

 

 

 

 

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きびだんごの如く効果てきめんなジャパンマネーを使い

 

ドライバー兼オンナ斡旋のクズがパーティーに加わった。

その弐 財布も季節も寒くなったので

2015年、秋。

 

財布の中身も季節も寒くなってきており

当クズはフィリピンへの逃亡計画を着々と進めていた。

 

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関西からマニラまでおおよそ4時間。

価格もエコノミークラスであれば4万円でおつりがくる。

 

おおよそ一週間ではあるが、クズはこの地に逃亡することを決めた。

 

 

物価も安いし南国だし何とかなるか!

と、用意したのはショルダーバッグとサンダルのみ。

完全に海外をなめている。

 

ただ、金さえ持っておけばTシャツも安いだろうし

メシも食える!はず。

 

昔から重い荷物を持って旅行するのが嫌いな私は、本当に身一つで旅立った。

 

 

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4時間の機内旅を経てマニラに降り立つ。

自由の国、いや。いい加減な国?フィリピン、マニラ。

 

 

まるでドラクエで新しい大陸に降り立った時のように心躍るクズだが

それよりもまず腹が減った。

 

 

腹が減っては突貫工事(?)は出来ぬ、という事で飯屋を探す。

 

 

よく分からないし、目的地があるわけでもないのでグーグルマップもあまり役に立たず。

 

とりあえず何でもいいかと、フラフラ歩いて見つけたのがコレ

 

 

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ドキンちゃんのパクリみたいなイメージキャラクターが目印の

 

ジョリビー

 

全世界ファーストフード店でトップシェアのはずのマクドナルドが

唯一フィリピンにおいてはナンバー1を獲れなかった理由。

 

ジョリビーがあるから。らしい。

 

一体どんなものかと興味はあったので早速オーダーしてみる事に。

 

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…。

 

 

フライドチキンに目玉焼きとライスが付いている。

 

76ペソ。(160円くらい)

 

まぁ安いは安い。見栄えは良くないが。

 

日本では考えられない「フライドチキンをおかずにご飯を食べる」という行為が

フィリピンでは当たり前のようだ。

 

私も始めは驚いたが、なかなか慣れてくると癖になる。

むしろコレを食べたいが為にジョリビーに出向くようにすらなる(笑)

 

※ちなみにマクドナルドにもケンタッキーにもチキン&ライスのメニューがある。

 

 

そこそこ満足した私は、またフラフラと町を練り歩く。

 

Tシャツに短パン、ショルダーバッグに便所スリッパという

初フィリピン1日目の恰好にしては完全に舐めているとしか思われないが

これは私の作戦でもある。

 

 

キャリーケースを持ってキョロキョロ、オドオドしながら歩いている日本人なんて

格好の的である。

 

心の中ではワクワクドキドキしつつも、「慣れている感」をなるべく出して歩くことがお勧めだ。

 

 

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マニラから少し歩きエドサという土地に着いた。

 

所狭しと洋服、シューズ、時計、スマホなど、ドン・キホーテも真っ青の安さと品ぞろえで露店が並ぶ。

 

 

Gショックが売っていたので尋ねてみる。

 

日本のクズ

「How much??(いくらだ?)」

 

フィリピンのクズ

「150 pesos! non imitation!(300円だ!偽物じゃないぞ!)」

 

300円でホンモノなんてありえないのだが、基本嘘つきの国なので

何ら驚くことでもない。

 

 

他にもナイキのImitation(偽物)が800円前後で売ってたり

ブランド(偽)のTシャツも150円程度で売っている。

 

 

私の思っていた通り、手ぶらで来ても何とかなる国だった(笑)

 

 

 

さて、夕暮れに差し掛かってきたので、本日泊まる宿探しでもするか。

※普通の人は予約して来るものですが私はイカレてるので行き当たりばったりです

 

 

 

 

「シャチョー!!ワタシ、オンナ、ショウカイスル!」

 

 

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いきなり道端で声をかけてきた

 

通称、紹介屋のジミー

 

 

しばらくの間、共に旅する仲間になるとは、この時は思ってもみなかった。

その壱 日本の飲み屋は高いので

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まずはじめに、私について少し記載する。

 

アキラ・フィリピーノ(純日本人)

 

スーツを着て、電車に乗って、会社で上司に使われる。

そんなの真っ平ご免な私は俗にいう社会不適合である。

 

高校生の頃、ネットの無修正画像がこの上なく見たかった私はその卓越したセンスで父親のパソコンを使いこなす事に成功する。

 

その後もクラスの可愛い子のアイコラを制作し、一般市民(同級生)に無料配布する等、不純な動機全開で、徐々にパソコンスキルを習得していく。

 

「就職するの嫌だしとりあえずネットで色々やってみるか」

 

 

そんな気持ちでフリーランスになり

数年後、何故かわからないが月収100万超え。

とても調子に乗る。

 

そして小金を手にして調子に乗った男が行く場所。

 

 

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キャバクラである。

 

ボロいジャージで来店し、ボーイやキャバ嬢に「こいつ金ねーな」と舐められながら

会計直前にシャンパンを入れ、彼らの目の色が変わる様を楽しんでみたり

 

会計15万だと突貫工事まで至らなかったキャバ嬢を「なるほど!28万だと施工できるのか!!」などと、実験を行ってみたり

 

金、女、酒においてクズさを極めた2014年。

 

 

ただ、私はフリーランスである。

固定給でもなければ毎月必ず100万が保証されているわけでもない。

こんなに金使いまくってたらダメだよなぁ。。。

 

スポーツとか?

映画鑑賞とか?

ドライブとか?

 

「真っ当な趣味でも見つけて一度ちゃんとするかな。」

 

多分、きちんとした人であればこういう考えに至るのだろう。

ただ、私はきちんとしていないので、その考えにはならなかった。

 

 

「じゃあ物価安い国で遊んだろww」

 

 

私はこうしてフィリピンに旅立つのであった。