その六 自尊心を高めたかったので
ダイアモンドホテル到着。
ジミー
「シャッチョー、TAKE CARE!」
ジミーはニヤニヤしながら私とマリアを車から降ろし飲酒運転で去っていった。
これからマリアを突貫工事すべくワクワクしながらロビーに入り、一旦落ち着くため1Fのカフェでコーヒーを頼む。
未だにマリアはぎこちないままではあるが、先ほどより笑顔が増えた。
つたないカタコトの英語で一生懸命コミュニケーションをとった。
父親が中国人で母親がフィリピン人。
父親はマリアが生まれたことを知りランナウェイ(逃走)したらしい(笑)
フィリピンあるある。
そして母親は病気のため家にいるが稼ぎ口はマリア一人。
※フィリピンでは基本的に人間性がクズなので、親(特に父親)は子供が成人したら働かない。子供が面倒みるのが当たり前である。それが風俗だとしても、親は平気で浪費に励む。とても素晴らしい国である
また、私はマリアの靴を見て驚いた。
超がつくほどボロボロ。
このことについて話題は振らなかったが、靴の具合で生活の苦しさが見て取れた。
会計を済ませるとマリアは一種の覚悟のような表情に変わった。
これから見ず知らずの外国人に自身の秘部を突貫工事されるのだから当たり前といえば当たり前だ。
覚悟の表情のマリアはエレベーターの方に向かうが、私がそれを遮る。
私
「部屋にはまだ行かないぞ。トゥギャザーアウトサイド!(一緒に外に行こう!)」
マリア
「????」
マリアは不思議そうにこちらを見つめるが、構わず手を引きホテルの外へと向かう私。
私
「マリアの靴は古いだろう?新しいのを選びなさい。」
マリア
「Really?」
私
「YES」
マリア
「Really?」
私
「YES」
マリア
「ヒャッホーーー!」
今までのぎこちなさが嘘のようにはしゃぎだした。
と同時に今まで隣を歩く際、一定の距離感があったのだが、いきなり私の腕につかまり、まるでカップルのようなベッタリ具合になった。
そう。
私の求めていたものはこれである。
弊社としても気持ちのある突貫工事をしたいので、施工先もなるべく業務的であってほしくないのだ。
例えば気持ちの無い女と合体する場合、尺八や接吻が無く合体のみだったりするのが代表的である。
仮にそれ(尺八や接吻)があったとしても、舌の絡め具合などで相手に気持ちが有るか無いかの判断は付くものだ。
同じ糞でも、まずい飯食って出す糞よりも、うまい飯を食って出す糞の方が良い様に、突貫工事もそう在りたい。
と、いう訳でまずはマリアがこちらを気に入るための布石を打たなければならない。
マリアは満面の笑みでナイキのIMITATION(偽物)を選んだ。
700ペソ(1500円くらい)
どうだろうか。この安さ(笑)
新宿でキャバ嬢に同じことをすれば、0が2つくらい変わってくる。
しかもその上、合体できない可能性の方が高い。
なんと素晴らしい国よ。フィリピン。
大喜びのマリアとダイアモンドホテルに戻る際中、子連れの物乞いがいたので50ペソを渡す。
※赤ん坊を連れた物乞いは一見同情を誘うが 釣られないように。赤ん坊レンタル業者がいて1日いくらという形で物乞いに貸し出しています(笑)
勿論、私はクズなので自身の自尊心を高める目的と、あとはマリアにイケメンぶり(顔じゃなくて心ですw)を見せつけるために50ペソを渡した。
マリア
「YOU VERY KIND!!!」
マリアの組んでいた腕がさらに力を増した。
マリアにイケメンぶり(何度も言いますが顔じゃなくて心ですw)を見せつける事に成功したクズは心のほぐれた穴を連れてホテルへと戻っていった。